株式会社コード

和紙加工メーカー

株式会社コード

終戦直前の1945年、創業者の「平和産業に従事したい」という想いから、前身であるコード工業所として誕生。創業当初は和紙漉から和紙加工品づくりまでを一貫して行っており、その後現在ではコードのものづくりの代名詞とも言える色紙製造にも着手する。以来、書道関連の高級紙を幅広く卸販売するなど、合紙や裁断の高い技術力を駆使した製品を生産。

2012年にはパリの世界的な見本市”Maison&Object”にて、現代の生活に溶け込む和紙製品を展開する自社ブランド『kami-mon』を発表。この出展を皮切りに、海外からも高い注目を浴びている。

株式会社コード

創業してから70年以上に渡り、和紙の加工および色紙の製造に情熱を燃やし、人々に愛される和紙製品を世に出し続けている株式会社コード。
今回PLAYCOURTから登場した御朱印帳にも、コードの職人さんたちの技術が詰まっています。
今回、京都・丹波橋にある株式会社コード 本社工場にお邪魔し、御朱印帳づくりの工程と、和紙加工にかけた思いについてお話をうかがいました。

御朱印帳ができるまで

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御朱印帳ができるまで

御朱印帳ができるまで

「帳面をつくる」

奉書紙を二つ折りに
奉書紙を二つ折りに

手で折ったあとに重しを乗せ、機械でもプレスをかけてぴっちりと折ります。

蛇腹状にセット
蛇腹状にセット

24枚でひと組。互い違いにすすす と組み合わせていきます。

蛇腹の側面を糊付け
蛇腹の側面を糊付け

少なくとも、丸一日は空気に触れさせて乾かします。

蛇腹の側面を糊付け

乾かしている様子。ぴしっと角がそろってお豆腐みたい。端をすこしカットして長い辺を半分に裁断すると、見慣れた御朱印帳のサイズになります。

「表紙をつくる」

表紙の裂地(きれじ)を裁断
表紙の裂地(きれじ)を裁断

裁断機で裏打された裂地をカットします。

厚紙に裂地を貼りこむ作業
厚紙に裂地を貼りこむ作業

ローラーから、裏面にボンドが付いた状態の裂地がつぎつぎと出てきました。

厚紙に裂地を貼りこむ作業

下からライトを照らすことで表面の柄を透かして見ながら、だいたい真ん中の見当をつけて厚紙を貼りつけます。

厚紙に裂地を貼りこむ作業

四辺をしっかり、ぴたっと折りこみます。生地に薄紙が裏打されているので、しわになりにくいというわけです。

厚紙に裂地を貼りこむ作業

ひとつひとつ分担して、ていねいに仕上げていきます。こちらも、きっちり乾くまでが貼りこみ作業です。

「御朱印帳をつくる」

表紙と帳面を貼り合わせます
表紙と帳面を貼り合わせます

ここで、すでにボンドが乾いている、赤い表紙にチェンジ。

表紙の厚紙が見えている面にボンドを付けていきます

先ほど同様、表紙の厚紙が見えている面にボンドを付けていきます。

ムラができないように表紙をぺたり

帳面のはじまりとおわりに1枚ずつ、ムラができないように表紙をぺたり。
後は重しを置いて、ボンドが乾くのを待つのみです。

ムラができないように表紙をぺたり

このまっすぐで美しい貼り合わせ。
糊で曲がったり皴になったりせずに貼り込むのは、簡単そうに見えて難しいもの。色紙づくりなどで培った合紙技術があればこその技です。

「ホンモノ」へのこだわり

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「ホンモノ」へのこだわり

「ホンモノ」へのこだわり

コードのものづくりのベースは職人さんたちの手作業。
断裁などで機械を用いる場面でも、それを動かす人の知識や経験が精度に大きく関わるものばかり。
そのため、例えば御朱印帳でも一日につくれるのは多くて600冊程度だということです。
機械の導入を進めて効率化を図る手もあるように思われますが、手づくりにこだわりを持ち、その部分を大事にする姿勢を崩さないのには代表取締役社長 神門さんの強い思いがありました。

代表取締役社長 神門さん

「当社の強みは、違う種類の紙を一枚に貼り合わせる合紙の技術、紙をまっすぐに裁断する(直線裁断)技術、細い金テープを色紙の縁に巻く技術。
一見簡単そうでも、紙が波打ったり反ったりせずに、色紙や御朱印帳がピシッときれいに仕立てられるというのは、職人たちの熟練の技がなければ出来ない大変なことなんです。

機械で大量生産されたものが溢れている中で、人の手のぬくもりが伝わるものをつくることが大切だと思っています」効率が良い方法でも、質が伴わないのでは意味がない。手づくりだからこそ伝わるものがある。
コードで生みだされる製品同様、まっすぐで芯の通った神門さんのものづくりの姿勢が確かな信頼を集めているのでしょう、
実際に数多くの有名な神社やお寺などからも、和紙製品の製作依頼をいただけているのだそうです。

代表取締役社長 神門さん

そういった姿勢を崩すことなくものづくりに邁進していきたいと考えている神門さん。
「御朱印帳ブームというのもいつまで続くのか…なんて言われていましたが、そもそも『ブーム』のような一過性のものではなく、すでに古くから今日まで脈々と続いてきた文化であり、長い歴史に裏打ちされたものです。それ程長く続いてきたことにこそ、非常に大きな意味(存在価値)がある訳です。和紙加工を含めた京都の伝統産業は、時代時代に合わせた形に変化しつつ本質的なところをちゃんと残して、次(の世代)に受け継がれていかねばならないと強く思っています」

脈々と受け継がれてきたものを、高い品質で次世代に残していくには、見栄えの良さだけでなく、本質的な価値を持った本当に良いものを選んでいただきたい。
そしてそのために、「ホンモノ」をつくり続けなければならない。
そんな信念を工場全体から感じる、まさにPLAYERが集まる会社でした。